もやし

メアリーの総てのもやしのレビュー・感想・評価

メアリーの総て(2017年製作の映画)
4.7
あの泣く直前に起こる、ゾワワッて瞬間を久々に味わいました笑 音楽がやたら壮大で良いんだよなあ…

小説「フランケンシュタイン」の作者の女性を描く。



過激な思想を世に出す新進気鋭の詩人と惹かれ合い、共に生きることを決めるが、それは彼女の人生においては大きな変革の時となってしまったのであった…


美男美女だし、最初に会った瞬間の、あ、この二人付き合うな感がすごい笑


そしてこの詩人がまあね、もうゴミクズですよ笑
インテリってのが如何に曲者かってのがわかるよね笑 何が自由主義だよ!
そして金持ち家庭というね。

なんか自分を見てるようで嫌だった…笑

俺も未だに父親に養ってもらってるから、こういう環境にいる人間が如何に駄目なのかっていうのは自分を通してわかります。

金に苦労したことがないっていうことはもちろん幸福ではあるんだけど同時に不幸でもあるよなと思います。


物語の大半が金持ちに寄生してる状態だから結構な不愉快さなんだけど、でも今まで書いたような感想は一面的だったんだとわかる構成になってます。



自らの不幸な境遇を反映してできたフランケンシュタインということで、人生を生きる上で大半の人が経験する、とてつもなく大きな挫折であったり苦節であったり、そういったものを描いた王道作品だと思いました。



映画ハマりたての頃というか、20代前半とかにこの作品に出会ってたら、かなり特別な映画になってただろうな。
その点でもわかるけど、本当に自分の感性が鈍くなったのを感じる。
いつかはレビューも書けないぐらいまで鈍くなっちゃうのかな。
もやし

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