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メアリーの総てのshiroのレビュー・感想・評価

メアリーの総て(2017年製作の映画)
3.5
まだ大したものは書いていない作家、メアリーと後世に残る「フランケンシュタイン」が生み出されるまで。
200年も前に若いお嬢さんが「私が書きました」と持ってきたら、出版社は驚いたでしょうね。
結局匿名で出版されることになりますが、第2版からはメアリーの実名入り。良かった。
偉大な両親を持ち、聡明で野心家メアリーが窮屈な実家で悶々とし、人気者の詩人パーシーと駆け落ちして逃げ出し、お金は無いけど自由な生活はやはり破綻し、子どもを亡くし、スイスに逃げてまた戻り、フランケンシュタインを書き上げる。
その間2年!

登場人物では圧倒的にバイロン卿が魅力的でした。
不道徳で刹那的、快楽を追求することで芸術を生み出す、大迷惑な人をチャーミングに見せていました。
エル・ファニングは飾り気のない衣装により美しさがわかり、ベル・パウリーはフリフリのドレスが似合わないのが逆に可愛い。
しょっ中揉め事から逃げ出すばかりの旦那、パーシー役の方、既視感があって何の作品だろう?と気になって見ていたのですが「高慢と偏見とゾンビ」で同じような衣装で出てましたね。
その時もハンサムさんだと同じように思いました。
役者さんたちと映像の美しさが楽しめました。
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