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メアリーの総てのninaのレビュー・感想・評価

メアリーの総て(2017年製作の映画)
3.5
『私の選択が私を創ったの。後悔なんてしてないわ。』

18歳という若さで怪物を生み出したある女性のお話。
怪物を生み出すまでの2年間のお話って言った方が正しいかな。

フランケンシュタイン、実は読んだことないんです(笑)
だからどれ程の絶望や孤独が描かれているのか分からず、そこに共感できなかったのがすごく残念で、まだ見てない方は絶対フランケンシュタイン読んでからの方がいいです(笑)

母は自由奔放で義理の母とも上手くいってない。息の詰まる毎日を抜け出したくて、時間さえあれば文章をつらつら書いていたメアリー。そんな時に思想がぴったり合うかも!って魅力的な人と出会ったらまぁ若いし恋に落ちるよね。衝動的に駆け落ちもするかも。
それが怪物を生み出す第一歩だったんだけども。

何せシェリークズすぎてありえない。国が違うから考え方とかも全然違うのかもしれないけど、あれはない、まじでない。
よくまぁあんなのと共に生きれたな(笑)私は絶対無理だ😂

シェリーもクズだけどその他メアリーの周りにいる人たちがなかなか救いようのない人ばかり。
周りに怪物しかいなかったから
作者自身も怪物を生み出すしかなかった。
メアリーの苦痛とは大なり小なり違っても
みんなどこかに闇であったり不満であったり孤独はあるもの。だからこそ賞賛された。

ただ時代が悪く、女性は清らかでいないといけなかった。だからこんなものを女性には書けないと言われたんだろう。
書けるよ。あんだけクズしかいなかったら。捨てられ裏切られ孤独になれば人はどんな風にでも変わる。

愛とはなにか。人と人の繋がりとはなにか。よく考えさせられました。人との直接的な関わりが薄くなってる昨今では特に、改めて考える大切さに気づけたな☺️

あとしれーっとベン・ハーディ出てんのな…。ちょっとお顔丸くなってて一瞬誰かわかんなかった(笑)
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