メアリーの総ての作品情報・感想・評価

上映館(4館)

「メアリーの総て」に投稿された感想・評価

えび

えびの感想・評価

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フランケンシュタインをほとんど知らないので、ざっとでもさらってから観ればよかったなぁと思ってます。今さらウィキを眺めてますが…。
フランケンシュタインは18歳の女性によって書かれたわけですが、どうして彼女が怪物を生み出さなければならなかったということが本作で描かれます。冗長といえばそれまでではあるけど、経験が創ったものであるのでたるたるな感じも必要。バイロンの邸宅での暇を持て余す感じ、なんとも好きです。
日本語訳がちょっと雑だった。もっと丁寧に訳してよォ。
えいご

えいごの感想・評価

2.8
今の時代だからこその映像化されたテーマで、
女性があらゆる社会から表舞台に立てなかった時代、
自分と怪物を重ねて、後々の有名な物語ができる背景を
情緒的に描かれて、なかなか良かった。

あの時代に超がつくほどの有名なゴシックホラーが
同時に生まれてきたというのも面白い。

2018.12 シネマカリテ
観そびれていたメアリーの総てが、近所の映画館で上映。
ボヘミアン・ラプソディでロジャーテイラーを演じたベンハと、エル・ファニングをスクリーンで観たい!!

ということで早速観てきましたよ!


伝記映画としては中々に面白い!観て良かった本作。
何が良かったかというと、伝記映画って胸のつっかえが取れずに終わる場合も多々あるけれど、それが本作はなかったこと。

それぞれ登場人物の行く末が映画でラスト明らかになるのでスッキリ終わる。


メアリーのように夢をひたすらに追いかける人生って、途中苦難があったとしても、とても羨ましい。
ブルア

ブルアの感想・評価

3.1
あえてエル・ファニングを主演にした意味は?
『マイ・プレシャス・リスト』のベル・パウリーも出演していてうれしい。
小説『フランケンシュタイン』は読んでみたい。
男尊女卑の色合いが非常に濃い時代で女性の権利を主張し力強いメアリーを演じたエルファニングの好演。

この作品で女優としてワンランク上の輝きを凄く感じた。

屑な男性陣や自ら茨の道に飛び込むメアリーを見て登場人物含み文学者って狂気に満ちてると感じた
メアリーシェリーのフランケンシュタイン執筆に至る半生。全体の目的、愛してもらう。かと思ったけど、母親になる、か。それも、ただ母親になる、ではなく、逞しい母親になる、か?needに母親から愛されたいがあるよな。孤独、後悔、絶望、闇のパワーがすさまじいんだよね、人って。でも、そこに惹かれるし共感する。痛みもそう。エルファニングのおとなしい中にある強い部分での静かだけど確かに行動がある。パワーバックにも見えるけど、母になるためのシーンの目的だろうな。フランケンシュタインの執筆自体も子供を産むみたいなもんだろう。
ベルパウリーが存在感あるな。役も役なんだけど、エルファニングとの関係性、対比がいい。
史実を元にしているとパワフルになりにくいのかも。なぞる、ことになりやすいのかもしれんが、葛藤構造緊張構造は大切。役はその方が面白い。そこを創れた方が絶対にいい。
小一郎

小一郎の感想・評価

3.8
フランケンシュタインの怪物の物語が18歳の若い女性作家によって生み出されたことは知っていたけれど、小説は未読。これは読んでいた方が吉だと思う。

人間の心を持ち、人間に認められたいと願っているけれど、醜い姿から誰もから忌み嫌われる怪物。それは自分自身であるという「フランケンシュタイン」の生みの親、メアリー・シェリーが小説を書きあげて世に出すまでの数年を描いた物語。

映画を観る限り、生まれてすぐに母を失ったからか、メアリーは困難に陥ったとき、支えてくれる人がいない。本当は愛情が欲しいのに、無神論者でアナキズムの先駆者であった父の影響で、人の情よりも理性を重んじることを植え付けられた(のかな?)彼女のせいかもしれない。

父に歯向かうように駆け落ちしたけれど、相手の詩人パーシー・シェリーも、結局は父と似たような感じのよう。メアリーが人に愛される実感を持つことのできないでいる姿を描くことで、彼女が自らの葛藤を「フランケンシュタイン」の物語へと昇華したであろうことが伝わってくる。

女性が本を出版するのに苦労する話も出てくるけれど、女性の権利が制約されているサウジアラビアで初の女性映画監督となったハイファ・アル=マンスールが監督。ラストは監督の思いのような気がする。

●物語:3.5
・小説「フランケンシュタイン」を読んでいれば、もっと思うところがあったかも。

●他 :4.0
・雰囲気が良かった。
メアリーが強い女になっていくのがいい
ちぃ

ちぃの感想・評価

3.9
主に絵面の良さを期待して観たけど、予想以上の良作でした(ライティングが時々残念なのが勿体無かった…)。

積もり積もった恨みつらみの凝りを、醜い怪物の物語に昇華するまでの過程がしんどいんだけど見入ってしまう。

メアリーだけでなく、周囲の文筆家も幸薄いと言う闇が深いと言うか…何なんだろうな。

19-24
miumiu

miumiuの感想・評価

3.8
18歳で怪奇小説『フランケンシュタイン』を執筆したメアリー。まだ若い彼女が、いかにして怪物を生み出したのか。

才気溢れる詩人パーシー・シェリーと駆け落ち同然で家を出たメアリー。
貧しい生活、子供の死、義理の妹と詩人バイロンの恋。バイロンの別荘で持ち上がった、怪奇小説をみんなで一つずつ書こう、という戯れ。
そして作家で書店主でもある父との関係。

事前に聞いていたけれど、登場する男性がことごとくクズだらけ。
男性陣の多くが詩人、作家だから前衛的な思想の持ち主なんだろうけど…まともじゃない。
(唯一の良心は、ベン・ハーディ演じる医師のポリドリ。)


最初は「可哀想だけど自業自得…」と思いつつ。
不幸な運命をただ嘆くのではなく、自分の選択の結果であること、過ちも受け入れながら現実に立ち向かうメアリー。毅然とした強さが眩しくて、後半は泣けた。
エル・ファニングだから儚い雰囲気かと思いきや、とてもとても強い。

若い女性であるからというだけで出版が認められず、やっと出版した本は匿名かつ条件つき。
それでも本を通じて父との関係性が変わる場面、パートナーであるパーシーの変化に涙、涙だった。

最後にテロップで流れる後日談もちょっと驚いた。実話だけに、現実って甘くない。
『フランケンシュタイン』読んでから観るつもりが時間をうまく取れず。読んだうえで観ると、もっと響きそう。

監督はサウジアラビア初の女性映画監督なのだそう。クラシックな時代、題材ながら、美しさと強さが感じられる「今の時代」の作品だった。
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