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ガルヴェストンの社会学者のレビュー・感想・評価

ガルヴェストン(2018年製作の映画)
4.0
全体を通して見ると、本当に希望がない映画というのが見終わった印象です。
殺し屋(主人公)と娼婦(ヒロイン)(途中から彼女の妹も加わる)の逃避行ですが、途中でヒロインは殺され、最後まで生き残った主人公も恐らく自殺すべくハリケーンが迫ってる海に向かいます。
途中希望あるシーンが出てくる(例えば、主人公が希望のないヒロインに対し高卒の資格取得を促し、大学の費用も出すと持ちかけるシーンなど)のですが、最後でその希望も見事に打ち砕けます。
敢えてあげるならば、ヒロインの妹と見られた女の子が立派に成長し、主人公を訪れるシーンですかね。(ただ、その女の子も妹ではなく、ヒロインの娘ということが分かります。
ヒロインに性的虐待を加えていた継父、その継父の下に自身の娘を置いて逃げてきたと語るヒロインの言葉から、この娘も性的虐待を受けていたのではないかと、想像します。)
時々希望を見いだせない映画(ブロークバック・マウンテン、ダンサー・イン・ザ・ダーク等)を見ますが、見終わったあと落ち込む自分がいます。
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