孤独なふりした世界での作品情報・感想・評価

孤独なふりした世界で2018年製作の映画)

I Think We're Alone Now

上映日:2019年04月05日

製作国:

上映時間:99分

ジャンル:

3.5

あらすじ

「孤独なふりした世界で」に投稿された感想・評価

未体験ゾーンの映画たち2019にて。

「満たされた生き方」ってなんなんだろう?

ポストアポカリプトもの、「世界に取り残されたひとり(ふたり)」もの、って映画としては枚挙に暇もないのだけれど、本作の主人公デルほどに共感した登場人物はいない。
周囲に人がたくさんいればいるほど孤独を感じる。って言葉に首がもげそうなほど同意してしまう人間にしか判らないんじゃないかな。

自分もOCD気味なところがあって、おかげさまでとりあえず社会生活に支障をきたすレベルではないものの、ときおりギリギリの時がありますわなw
だから、自分もただ独り世界に取り残されたらデルの様な生活を送ってそれなりに日々生きていけるような気がする。
(実利的なサバイバルスキルの有無はこの際置いておいて)
そして、特別に意味付けもなく、モノを蒐集したり、埋葬をしたりする行為を「すべきこと」として淡々とこなしていき、やがて独り死んでいくと思う。

誤解がある様だけれど、独りでいる事に忌避感が無い人間は、他の人間が嫌いな訳でも苦手な訳でも無いんだよな。説明し難いけれど、たしかに「変人」かもしれないけれども。ただ、そうあるのが「しっくりくる」ってだけなんですよ。

だから、「世界にエル・ファニングとさすがにふたりきりだったらワンチャン狙うだろ」って言説には全く同意出来ない。それは好みの問題とかじゃなくて、それが松岡茉優さんだろうが、アーニャテイラージョイちゃんだろうが変わらないんですよっ!(極私的意見)

じゃぁ、最後のデルの決断は納得出来ないか、って言うとそう言うこともなく。
決して交わることの無いふたつの魂が、お互いの孤独に敬意を払いつつ、それでも繋がろうとするから尊いのです。

孤独で「ない」ふりをして、体面だけでもそのカタチにこだわる連帯や繋がりの中で生きる事に意味なんてあるのだろうか?
「孤独」の本当の意味とは?
そんなことを問い掛けられる様な結末に思えた。

ピーター・ディンクレイジの「個性」は何の説明が無くともその「孤独」を雄弁に語りかけてくるし、この映画の寓話的な趣きを与えるのに寄与している素晴らしいキャスティング。

綺麗な撮影だなぁと思っていたら、女性監督リード・モレノ自身のカメラ。
調べたら、「フローズンリヴァー」の方か!評判を聞く「Handmaid 's Tail」も監督してる。同世代。注目していきたい才能。
SUKERUMAN

SUKERUMANの感想・評価

3.3
前半はなかなか良かったが

結末がちょっと残念
miku

mikuの感想・評価

3.8
哀愁漂うピーター・ディンクレイジっていいですよね。そこにちょっと生意気で可愛いエル・ファニングが映り込めばもう完璧。

邦題がとてもかっこよくて好きです。映画をすごくうまく表していると思いました。
私ももし世界がほぼ反滅して、街にひとりぼっちになったとしたら図書館で暮らそうと誓ってしまうほど、あの夕日に照らされたピーターのシルエットがかっこよかった。

あとポール・ジアマッティのじっとりした悪役には毎回震えます。あの人のねっとり濃厚な視線の演技は後を引きます。

本当にエル・ファニングは若くして出演作を選ぶセンスが突出しているなと毎回関心。そして自分に合っているというか、合わせてきているんだろうけど見事毎回こなしてくれるんですよね。シアーシャ・ローナンとエル・ファニングに関してはこれまで一度も裏切られたことないので、今後もこの二人の出演作は必ず見ると心に決めました。(『マレフィセント』だけ食わず嫌いで未見だ…)
人類は原因不明の死がおとずれた。この世界に生き残った小人の男性。彼は彼なりの哲学で死体の処理や遺品の整理をし、街を浄化していく。そんな彼の前に現れた1人の女性。1人の世界よりもみんながいた世界の方が孤独だったというどういうという彼が、その女性との出会いを通じて心が変化していく様子。
そして物語は思わぬ方向 へ進んでいく。
淡々と進行していく物語の余白に、思わず自分たちの世界を考えさせられる映画だった。
しもむ

しもむの感想・評価

3.5
優しい色使いと光加減が美しい。
穏やかな世界観に眠気に誘われてたけど、途中の展開から一気に目が覚めた。こういう話だったとは。

服装が全然変わらないデルに対して、ころころ服を変えるグレースが、エル・ファニング好きとしてはそれだけど充分に満足。
エル・ファニングと2人っきりの世界とか逆に羨ましい。

全体的に雰囲気でもっていってる映画だとも思うけど、あの傷痕の形は、暗に宗教への批判を表しているのか、とか金魚の数とか観終わった後に、色々解釈できる映画だと思う。

作風的に、なかなかお薦めしづらい作品ではあるけど、個人的には好きだった。
主演がエル・ファニングだからというのが1番の理由だけども。
さより

さよりの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

好きなところ
・埋葬
・歌うグレース
・洗剤そこにあるから
ひば

ひばの感想・評価

4.3
人類が絶えた街で一人、毎日家を周り片付け死体を埋める男と突然現れた少女。写真を集め図書館の貸し出し表を眺めその中に住まう人を眺め淡々と過ぎる日。出会いと別れという必然性に平常心を装いながら静かに何かに抗う心。何に縛られているわけでもないのに、決まった時間に決まった場所で決まった行いをする人間の虚無、だけでなく頑固さや仄かな善性が微かに世界に色を付け、それは荒廃した世界では秩序になる。やわらかな陽光と夕焼けに包まれ絶望よりも安らぎを近くに感じる。外界との線を見張る人間の奥ゆかしさが愛おしい作品でした。すごく良かった。たいして思い入れもない世界だと思っていればなおこんな世界は悪くないと思える。別に良い世界ではなくても、悪くないと思えれば結局はそれでいい。エルファニングちゃんの作品では一番好きです。「みんな滅べばいい」と思いがちな人間にオススメ。今日の夕日も綺麗だね。どんな日も平等に陽は沈む。
hopeto

hopetoの感想・評価

3.9
【孤独もいろいろ】
みんな死んでしまった世界の生き残りの男の話。ただこのデルという男「町に人がいた時の方が孤独だった」とか言うんですね。真の孤独ですね。じゃあみんながいた時はどうだったのかというと具体的な映像は出てきません。デルの振る舞いから推して知るという。グレースもまた然りです。
2回目でやっと「なるほど」と思えるところがあったりします。でもいい映画。
デルもグレースもあの町の人たちもそれぞれの孤独が描かれてたかも。
それからピーター・ディンクレイジ!存分に堪能できます!なに考えてるか分かんないけど凄く思慮深いって面持ちするんですよねこの人。大好き。ゲームオブスローンズ観たことないけど。旦那さんは「ティリオン(GOT)が普通の服着てる」と序盤は猛烈に違和感だったらしい。
映像の色合いも好き。万人受けはしないだろうけどとっても印象深いSF小品でした。
yuki

yukiの感想・評価

2.5
はじめはこういう世界観最高!という感じでした。でもどんどんどう言う結末に向かって行ってるのかわからなくなっていきました。
Tak

Takの感想・評価

3.6
人類が死滅して程ない世界。
図書館の職員だったデルは一人黙々と遺体を埋葬し街を清掃する日々を送る。
そんな中、突然デルの前に現れる女の子グレース。彼女の首には奇妙な手術の跡が…。

「孤独だった?」
「この街に1600人いた頃が一番孤独だった。」

孤独だったはずの世界が少しずつ変わっていく。
身体的ハンデを持ったデルにとっては、誰もいない自分だけの規則正しい日々が理想だったのか。
グレースのとっての理想郷は?
少し説明不足の気もするが、そこは見る側が想像力で補うとして。

ピーター・ディンクレイジが重く静かな演技を見せてくれる。
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