孤独なふりした世界での作品情報・感想・評価

「孤独なふりした世界で」に投稿された感想・評価

ニニ

ニニの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

原題『I Think We're Alone Now』。
英文法を確認しました。この場合、ひとりぼっちじゃなく、ふたりきり。

ピーター・ディンクレイジを初めて観たのはいつだったろう?
フィルモグラフィを見る限り、ペネロピかな。

こちら、通常のロードショーではなくて『未体験ゾーンの映画たち』という「様々な理由から日本公開が見送られてしまう傑作・怪作映画を、映画ファンの皆様にスクリーンで体験していただく」というコンセプトでの上映だったのですね。
そうとは知らず足を運んだため、中盤マッドサイエンティストの登場に正直ポカーン(゚д゚)

前半の世界観は良くって、ピーター・ディンクレイジもエル・ファニングも説得力のある演技を見せていただけに、何故に世界がああなったのか、何故ふたりは生き残ったのか、つい答えを求めてしまいがち。
ふたり以外にも生存者はいたとはいえあの街の人々が一斉に絶命したのは確かで、人間だけじゃなく犬も1匹を残して息絶えている状況で湖の魚は生きてたり、不協じゃないのに不穏な和音のBGMの思わせ振りさまで、何かの伏線かと思いきや。
劇中に提示されないまでも、製作陣の中には裏設定として存在してるのかな??
なんとなく誤魔化された感……

それでもなぜか嫌いじゃないのはピーター・ディンクレイジの力でしょうか。
この役は彼ありきで書かれたのかな。否が応でも目にとまるハンディキャップをすっかり俳優としての個性に昇華しているところは尊敬であり希望だ。
監督も脚本家も彼と同じ時代に生まれた幸運に感謝してる気がする。何となく。

《シアター3》

配給:TWIN
shinya

shinyaの感想・評価

2.5
終末ものSFですが、とても静かで良く言えば叙情的な作品。
過去、未来の向き合い方とそれを踏まえた生き方を提示してくれる内容。

デジタルとアナログ、撮影でのシンメトリー、主演の2人の凸凹さも含めて対比を強調していて、それは1番大きな過去と未来というテーマに呼応していた。

人は見たく無いものには本能的に蓋をしてしまう。それは目でも記憶でもだ。
しかし、それでいいのか?と本作は投げかけてくる。
過去に起きたどんな悲惨な出来事でも、記憶の中で無かったことにしてしまえば、それは虚構の人生なのかもしれない。
真に生きるという意味では向き合うことから逃げてはいけないのかもしれない。

「エターナル・サンシャイン」的な記憶に纏わる恐怖も描きながら、現在の日本でも置き換えられる物語には共感する。

ただ、あまりに冗長で、展開にフレッシュさもなく、擦られた内容に、キャストが良いだけに残念であった。
終末観漂うディストピア

プロットが絵が演技が音楽が素晴らしい

で、このオチ?

いろいろ良すぎてオチなんかどうでもいいと言えばそうなんだけど

でも、ねぇ

エルファニング、シャルロットゲンズブール、RUSH

FORD RANGER
FORD MUSTANG
人類の大半が死滅した世界で孤独に生きる男のもとに不思議な女性が訪れて…。静かな映画やけど意外に飽きずに観れた。孤独に生きるデルが渋くてカッコいい。過去を忘れて未来には進めない。超静寂な映画やのに対して劇中流れる曲がRushとかハードロックなのも良かった。
JIN

JINの感想・評価

3.1
こうゆう終末ディストピアものは大好物なので観てみた。
エル・ファニングも出てるしね。
クチコミ評価もまずまずやから大ハズレではないやろうとは思ってたけど、そんなには面白くなかったかな(笑)
なんせめっちゃ地味。
おおっ?!っていう程の驚きもなかった。

原題は『I Think We're Alone Now』。
そして『孤独なふりした世界で』っていうのは珍しく絶妙な邦題なんじゃないかと思えた。
自分が世界最後の人類の一人と思ってたらそうではなかった、でも…っていう話やけど、ポイントは元々孤独だった男が孤独になったところで?っていうところかもしれない。
人間、一度温もりを知ってしまうと寂しさも増長してしまうもの。
他愛無い会話ができる相手が存在するということが、どれだけ幸せであることか。

SFモノやけど、人もさほど出てこないし近未来感を演出する様なセットや小道具も何も出てこない。
随分アイデア勝負の安上がりな映画やなあと思う。
謎めかして観てる者に放り投げるにしてもちょっとなあ…。

このレビューはネタバレを含みます

世界中のほとんどが突然死した世界で生き残った男。
街の死体やゴミを片付ける日々を送る。
そこに現れる若い自由奔放な女。2人で共に過ごすこととなる。もちろん恋愛に発展することもなく、淡々と仕事をこなす。

でも実は生き残ってた人々が偽りの家族や偽りの街を築いていた。
彼は自分だけが生き残ってると思っていたのに、街を出ると大量の“光”が見える。でもそんな幸せなふりをした世界で生かされるよりも、自分の仕事をこなして自分として生きるほうがよっぽど生き物らしいと思う。

明らかに正反対で仲良くなれなそうが2人の生活は逆に心地良く、正反対に見えて実はそうではないのかも。
2人に、孤独なんてものはない。
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