今観るべき映画ではなかったかもしれない。「マスクと手袋をしろ」「シャワーを浴びよう」「接触は控えよう」そのあたりは私たちのリアルとそう変わらないけれど、この映画の状況ははるかにハードな様子です。
細かな部分に謎はかなり多いんですけど、私が見落としているのか、語っていないのか。
致死率が極めて高い感染症の危機に常に晒されながら生活している2つの家族が合同生活を送ることになるストーリー。
親は家族を守るために躍起になっている。それぞれの家族には1人ずつ子供がいる。まだ無邪気な4歳くらいの男の子と、17歳の青年が。
守る方はまだ楽なのかも。と思う。
今この瞬間、家族を守る事に必死になっているうちは未来を見なくて済むから。どんな非道だって正当化できるから。
扉の外には常に危険が満ちている。そんな世界で大人になろうとしている青年の闇。そこへ外界から与えられる魅惑と絶望と。
彼が呼び寄せる、悪夢のような夜。
じゃあ皆、どうすれば正解だったの？それはもう、分からないし選べもしないんですけど…
現実の私たちは、まだこんな極限状態なんかじゃない。まだまだ、皆で手を取り合って（言葉の綾です）未来を考えられる段階なのだということを思い直す。
お家で過ごそう。そう言われ続けている子供たちは大丈夫かしら。未来を不安がってはいませんか。大人はあれこれ忙しくていいよね。
まぁ、そんなときこそ、映画を観ようね。学校より楽しいかも。
とびきり、非現実的な映画がいいと思います。この作品じゃないやつがオススメですよ…！
