「俺は無実だ」と訴えている被告人の化けの皮が徐々に剥がされていくという一作。
開始30分で主役であり被告人のドリアをヤな男確定させたり、その30分後にはちょっと同情させたかと思いきや、その30分後にはさっさとブチ込めとちゃぶ台ひっくり返したくなること請け合いの展開。どうやらデキるらしい弁護士が付いちゃったトコロでもしや……と思わせられるのもハラハラだったけど、主要キャラが出揃ったあたりで何となく察せられるオチそのままのオチに至ったことで、コノうえもない爽快感を抱かせるという妙技には感心しきり。
実は系の物語なら定石中の定石を新鮮な気持で味わわせてくれた点に感謝したい。
それにしても、息子の車は自供じゃなくても捜査の段階で見つけられそうな気がするんだけど……見つかってたら話にならない、というだけのことだろうか？
