隆太

インビジブル・ゲスト 悪魔の証明の隆太のレビュー・感想・評価

4.4
「ロストボディ」でデビューした、オリオル・パウロ監督の2作目の作品!
個人的には、「ロストボディ」より、面白い!!
ミステリー映画が好きな方が必ずハマるとは限らないが、見て損はない作品だと思う!

簡単あらすじ:
警察がとあるホテルに部屋に入ると、女性が殺されていた。
その部屋にいたのは、死体の女性を除けば、顔を怪我して倒れていた男性だけ。。
さらに密室現場のため、男性以外に犯人は考えられない。
ただ彼は無実を主張しており、それを証明するために、彼の弁護士に相談することに。。

内容はネタバレしたくないので割愛するが、構成はわかりやすいし、脚本が面白い!

下記、ネタバレを含む感想です。








基本はドリアの証言から事件の話を聞いているだけなのに、内容が単調ではないし、驚きな展開を随時見せてくれるから、ずっと聞いていられる。

最後の同一人物のどんでん返しの部分は、中盤辺りで根拠はないけれど何となく予想したオチの一つだったのと、終盤にドリアが青年は車のボンネットで生きていたけれど、車を湖に突き落としたことを白状した途端、弁護士はこれまで冷静だったのに、急に怒り出したことが怪しいと思ったので、そこまで驚きはなかった!
他のレビュアーさんが弁護士と青年の母親の顔が最初から同じに見えたと投稿していたが、自分は顔からは全く判断出来なかった!

もう一つのどんでん返しである、ドリアと不倫相手のローラの配役が逆だった事実は、気づかなかった!
ドリアの証言を鵜呑みにして、ローラが主導者だと完全に思い込まされた!
ローラが髪の毛を短くしたのは、青年の両親に気づかれないように見た目を少しでも変えているのかと単純に思ったけれど、ストレスで病気になってしまったのかな。。

ほかに、名探偵コナンでは決してない展開である、密室にいた人が犯人という展開は面白い!
自分は映画の予告見たときから、犯人は別にいると思い込んでいた!
予告の段階から、ミスリードは既に始まっていた!

他にもミスリードはあると思うけど、本作品はミスリードが複数散りばめられていて、面白い!!

新聞記事のくだりはいまいち疑問が残った!
弁護士が新聞の現場写真に青年の母親が写っていることをドリスに教えたことで、青年の両親が犯人という流れに一旦なって、その後に弁護士自ら、実は新聞の現場写真は合成だと言っていたけれど、ドリスは冷静ならこの弁護士は怪しいと思うはず笑

過去の事件の真相を知るためには、彼の懐に入って真実を話させる必要があるけれど、命を脅かすのではなく、本作品のスマートな手段はカッコいい!!
隆太

隆太