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アフターマスのdavidmannのレビュー・感想・評価

アフターマス(2016年製作の映画)
4.0
戦慄したのが主人公2人の人生最悪の悲劇があまりにも静かに訪れてしまう前半。1人はるんるん気分で家族を迎えに来た空港で突然‥。1人はいつもの職場でいつもの平穏でリラックスした空気の中突然‥。なんの救いもなくただただ時間が流れていくだけ。危機一髪の逆転劇もなければ助けてくれるヒーローも奇跡もやってこない。特に管制塔のレーダーから消えた瞬間の、あの血の気が引いて睾丸ぎゅーっな感じがもう怖くて泣きそうになる。過剰な演出が一切なく静寂の中で起こる事なので凄くリアル。その後の航空会社の好意的に見せかけた残酷な対応が主人公たちをさらに絶望に追い込むところもいかにもリアルでありそうだから感情移入して見てしまう。

日本版のポスタービジュアルのイメージはこの作品性と全く違う。海外版を踏襲して欲しかった。
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