あゆみ

火花のあゆみのレビュー・感想・評価

火花(2017年製作の映画)
4.3
原作既読。
再現性の高さ!吉祥寺の太鼓のお兄さんは、完全に原作のイメージを超えてきて声出して笑った。あの雨も奇跡のような偶然だという。

名シーンをあげたらキリがない。
無人の東京。自分を偽ってでも、テレビ受けするネタでお金を稼がねばならないと徳永が荒らげる場面。カット割りなしの奇跡のような解散ライブ。諦め、大人になった徳永が神谷を叱り諭す場面。最後の、同じ時代に生きた同志を誇り、笑いにかけた人生を肯定しながら酌み交わすふたり。そして、ようやく晴れ晴れと広がる大輪の花火。
全編に流れる空気感がまるでドキュメンタリーを見ているようで、もがき、泣き、笑った人生の一端を噛みしめた。

当たり前だけど、みんなを笑わせようとネタを絞り出して、何度も掛け合いの練習をして、からだひとつで舞台に上がってる。
ひとを笑顔にする力。凄いなあ。
プロの芸人のようにはいかなくても、私も、できるだけ周りのひとを笑わせてあげたいな。
笑っているひとをみたら、きっと私まで笑ってしまうから。そして、どんな素敵なことが始められるか、想像しよう。と、たまたまを思い出したり。