ユウスケ

火花のユウスケのレビュー・感想・評価

火花(2017年製作の映画)
3.8
原作が気になりつつも、結局レンタルで鑑賞。
いくつかある同作品の中で見やすいキャストを選択。

売れること(いわゆるテレビに出ること)を夢見ながらも陽の目を見ないまま淘汰(※作品内での表現)されていった人たちにスポットライトを当てた作品で、芸人である作者だからこそ作れるストーリー。

使い古された言葉かも知れないが、芸人は職業ではなく生き様だ!という意味が、初めて理解できた。
ライバルとの競争、金がない苦悩、認められないことへの自問自答、愛する人を幸せにできない苦渋、矜恃との葛藤。。。

あるお笑い芸人さんが「芸人はかっこいい!」という言葉が、この作品を見れば納得。

意固地で不器用でもがいて悩んで、バカにされても泥水すすっても、それでも自分の生き方を全うしようとする姿に羨ましくもカッコよい。

テレビというショービジネスの世界で生きる芸人は特に顕著なだけで、あらゆる職業にも通ずる人生観が再認識できた。