ベルサイユ製麺

コール・オブ・ヒーローズ 武勇伝のベルサイユ製麺のレビュー・感想・評価

3.1
中国武侠物です。100年程前、内戦の動乱期。超悪い軍閥の標的になった村を自警団と腕利きの風来坊が守ります。風来坊って初めて入力しました。“馬に乗った命知らずの7人前後が村人を守る”、という100億万回見た事のあるアレですね。
エディ・ポン、ルイス・クー、ラウ・チンワンなどなど、香港映画のオールスターキャスト勢揃い!ラム・シューが出てないのが惜しいところです。監督は『新少林寺』『香港国際警察』のベニー・チャン。
…いきなり調味料満載の回転テーブルをひっくり返しますが、中国・香港映画って(邦画も?)規模が大きくなるほど面白くなくなる傾向にある気がしませんか?ありがちな原因は、•盛り込みすぎた要素の交通整理が出来ずに冗長になる•お金がかかったシーンがこれ見よがしになって格好悪い…辺りだと思うのですが、今作の場合は、至ってシンプルな構造なのにお話が渋滞している印象です。また、予算は恐らく超大作という程はかかってない気がするのですが、華やかに見せたいのか終盤にバンバン爆発&スローモーションシーンが有って、却って大味な印象が強くなってます。有り体に言えば、構成が悪くて凄く長く感じます。手際の悪さと雑な脚本のせい…かな?どうも物語のズームを当てる場所を間違ってる気がして、きっちり120分あるのですが、頭の中で再編集したら…92分になりましたね。もちろん好みの問題です。
誰が見ても愉快なのは、サモ・ハン監修のアクションシーン。超グラマーなサモ・ハン的にはノンワイヤーだと垂れが心配なのか、ワイヤーアクションで飛翔しまくりです。ニュートンにリンゴをぶつけられそうな引力無視の動きが炸裂ですよ!個人的に特に気に入ったのは中盤の、長〜い桟橋みたいのの上で挟みうちにされるシーン。水中から井型に組んだ竹槍バリケードみたいのがザバァザバァと起き上がってきて「どうだ、ふふふ。水面には竹槍、橋の両側からはザコ軍団。逃げられまい!」てな寸法なのですが、心の中で「ファミコン版かい!」ってツッこんじゃいましたよね…。
雑なCGのムチを振り回すラウちんも、まさに孫悟空な八面六臂の活躍のエディぽんも良い演技なのですが、なんといっても暴虐大将ルイス・クーの怪演が素晴らしい!何の得にもならない純粋な悪事が楽しくてしょうがない、といった風で、次のジョーカーは是非ルイス・クーで!と思いました。アジア人初のジョーカー!…いや、西田敏行もいいかな?
集中してみるにはダラダラと長いので、横になって硬〜いおかきとかバリバリいわせながらボンヤリ観るには良い塩梅です!なんなら横になっておかき食べるだけでも良いと思いますよ。