鳥は歌ってくれなかった
バイト先で知り合い肉体関係を持つようになった僕(柄本佑)と佐知子(石橋静河)と僕の同居人である静雄(染谷将太)の、ひと夏のゆるい三角関係を描く、恋愛映画。
「そこのみにて光輝く」などの佐藤泰志の小説を、函館を舞台に映画化。ゆるい日常描写を積み重ね、何も起こらない中で微妙に変化していく3人の関係を描き、何か起こりそうになったところで唐突に終わる。
何気ない恋愛を描く雰囲気はいいんだけれど、登場人物がみんな好きになれなくて、結果作品自体も好きになれないパターン。特に、何事にもいい加減な僕と、その対極にあるバイト先の同僚森口(足立智充)の二人の言動には終始イライラさせられっぱなしだった。
もしかしたら、エンディングの先があれば好きになれたかもしれないけれど、それはまた別の話ということかな。