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きみの鳥はうたえるのne22coのレビュー・感想・評価

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
4.7
2018年 劇場鑑賞75

今年の邦画でベストはカメ止めだな。とかいってたけど、全然違うベクトルでベスト級なのきたこれ。って始まって10分位で思って、そのまま最後まで、ずっとずっと観ていたい気持ちのままエンドロールの最後まで一度も変わらずその気持ちのままだった。

とにかく役者3人の演技が、え?これ、演技ってか演技?って程に凄いリアル。(語彙力)
あと、あのオルガンみたいな音楽の多幸感ってなんなのっておもいながら、さらに昼間の光と夜の光(ある意味暗闇?)の色味が美しすぎて、、、
なんでもないシーンなのに、懐かしいような、悲しいような、幸せなような、全部あわせて愛おしさ溢れるシーンばかりで過ぎ去っていくのがもったいないような気持ちで観ていた。

原作は1981年に書かれているけど、現代への置き換え方もかなりうまいなと思ったし、『そこのみにて光り輝く』や、『オーバー・フェンス』で描かれる主人公(本作での僕)とのリンク感も凄く心地よかった。

余韻が凄い。これはこれから死ぬまでに何度も何度も観るんだろうなっておもった。
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