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きみの鳥はうたえるのnhr703のレビュー・感想・評価

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
3.9
思ってたよりも青春映画だった。

もっとけだるい感じを想定していたので面食らう。この映画を生きてる3人があまりにリアルすぎて、演じてる感が全く無くてドキュメンタリーを見ているような気持ちになった。芝居も上手い俳優陣だし、音楽も削ぎ落とされているので余計に。あれ?これはフィクションだったのだろうか。と。


上映時間の三分の一は酒飲んでるし、あてもなく深夜フラフラと遊んでるし、でもなんだかこの3人が楽しそうにしているのを観ているだけで良いんだよな。


石橋静河の色気があって妙にエロくてカッコよくて可愛い感が素晴らしい。最高密度の〜よりも可愛い度が高い。柄本佑とのラブシーンも妙にすっきりとした清廉感がある。そしてカラオケシーン。
これ、単に彼女に歌わせたかっただけだろ!というくらい無駄に長いのだがめちゃくちゃうまくて声が良いので聴き入ってしまった。同じくクラブシーンの長さも気になる。


ラスト、柄本佑はやっぱり「そうなるよねー!!涙」という感じだったし、幸子のなんともいえない表情でばつっと切れるのも作品に余白を残す。果たして選択はどうなるのか。それは観た人によって変わるんだろうな。
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