このレビューはネタバレを含みます
1本の映画を観るときに、主観的に観るのか客観的に観るのかはその映画の描かれ方で変わると思うんだけど、この映画は客観的なフリをして実は「僕」の視点で観させてくるなと思った。
どう主観的なのかというと、佐知子はこういう子で静雄はこういう奴だよなって、まるで観てるこっちが佐知子と静雄と知り合いみたいな感覚にさせてくるのである。映画が終わった後に、あぁでも佐知子はああいうとこあるからなぁとか、静雄はあの時どう思ってたのかなとか、考えてる自分がいて、3人の青春を一観客として客観視してたはずなのに、実は結構「僕」になりきっている自分がいて、あぁだからクレジットでは「僕」って出てたんだ、と納得。
面白かった。ちょっと前の自分を見てるみたいだった。1人1人の未来は全く見えなかったけど、「今」を楽しんでいる感じで。だから青春なのかな。だからキラキラして見えるのかな。楽しそうでいいなと思った。酒飲んで遊んで、何が悪いんだよなぁホント。
最後は続きが気になる最後でちょっとやるせない気持ちになったかなぁ。