シアン

きみの鳥はうたえるのシアンのレビュー・感想・評価

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
4.1
「この夏が、いつまでも続くような気がした」

ひと夏の、奔放な青春のきらめき。
でもそれは、薄氷のような危うさの上に成り立つもの。ひとかけらの綻びから砕け散ってしまいそうな。

だからこそ、かけがえのないもの。

飲んだり踊ったり、体を重ねたり。三人で過ごすときはたしかに楽しそうなんだけれども、同時に儚さを感じてしまう。

楽しく幸せな時って、その間は意外とその大切さ、かけがえのなさに気付かないものなのかな。失いそうになり、さらに失ってしまってから気付くものなのかもしれない。

夏の終わりはいつだって寂しい。
しかし次の夏は確実にまた訪れる。
シアン

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