とえ

きみの鳥はうたえるのとえのレビュー・感想・評価

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
3.5
面白かったなぁ

佐知子の心の揺れを感じながら、私も彼らと一緒に楽しくて幸せな時間を過ごした作品だった

函館の本屋のバイト仲間から付き合い始めた僕(柄本佑)と佐知子(石橋靜河)。
僕には、同居人の静雄(染谷将太)がいて、いつしか、3人で遊ぶようになるが…

何事にもテキトー過ぎる僕と、
彼とは対照的に、キッチリしてるけど、優しずぎて押しの弱い静雄

その間にいる佐知子は、割と白黒つけたいタイプ

その中で、佐知子の選択は最初から決まってたと思う
(Tシャツを着た時の反応を見れば、よく分かる)

それを僕は薄々感じてたと思うし、静雄は優しすぎて強く出られない

だから、ついつい3人で遊ぶ時間が増えてしまう
それは、佐知子にとっては、前の恋を忘れさせる良い時間になったと思う

佐知子を決心させた決定打は、キャンプだったと思う
好きな人の顔にアザがあったら、嫌でも気付くはず
そこをスルーした佐知子って、結構残酷なことしてるなと、私は思った

その時、僕も何があったか、きっと悟ったはず

気の合う仲間がいて、彼らと会っている時の楽しさは永遠に続けば良いなと思うけど、どんな時も必ず終わりがやってくる

そこに、花火の後の線香花火のような寂しさを感じた映画だった

また、最後の最後にあぁいうことする僕に、ちょっとイラついちゃう
それは最後の佐知子の顔にもちゃんと現れていたと思う

彼らの楽しい時間は、それぞれをちょっとずつ成長させた時になったと思った
とえ

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