Vega

きみの鳥はうたえるのVegaのレビュー・感想・評価

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
4.7
ただなんとなく、とりあえず、そんな日常。とりあえずだけど何故かしっくりきて、そしていつしか、離れがたい唯一のものになっている。
めんどくさいの嫌がるくせにめちゃくちゃめんどくさい。青春。

佐藤泰志の小説は80年代の国分寺が舞台らしいが、本作は現代の函館に。とすると、あのじゃれあいの多幸感は原作ではどう描かれているのか、いよいよ佐藤泰志を読むべきかも。

誰しもがいずれかの場面に、自分自身の時を重ねるだろう。
私は、
青白い明け方の澄んだ空気と、蒸気するアパートの室内かな。
懐旧の愁いに胸が締め付けられてしまう。
素敵な映画です。
Vega

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