海岸

きみの鳥はうたえるの海岸のレビュー・感想・評価

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
1.0
日本邦画界がここまでガラパコス化してしまったことにもう追い付いていない自分を実感した。
いつ始まるんだろうな…と思ってたら終わってしまった映画で、主人公に感情移入する隙が全くない。カッコよくないし、だらしなく、面白さもない。主体性もない。
日本人は冷蔵庫から漏れた光に感動しているらしい。
従業員みんなやたら美男美女なのは自然なんだろうか?
主人公がやたらこぎれいなカフェでランチしてるのに違和感しか感じない。
無駄に長いクラブシーンが開けてやっと朝日に引きの画がきて、何かが始まると思ったら、案の定死んだ魚の目をしている主人公に女が違和感を感じ始めるという、まぁ前半よりは生産的な展開にはなる。
クラブで女が踊ってるシーンに悶絶してる人が信じられない。あんなハンパなノリでくねくねしてる女がスクリーンに映し出されて眠気以外になにも感じない。

近年稀に見る高評価映画で日本中そわそわしてるこの作品。
自然、物語や感情を語らず目線や間が素敵である、学生時代の朝まで遊んだあの時を思い出した等々と絶賛の声しかない。
すごい作品だ。こんな沢山共感の声を得ているのだから、それは疑問の余地ない。
こんな中で、自分が、起承転結で観客を揺さ振れ、とか、主人公はフックにかかる魅力的な人物にせよ。とか言ったところで何になる。
ただ右も左もこの作品を絶賛する声しかないのにただただカルチャーショックを禁じ得ない。
あんたら朝まで飲んだ記憶の中にはもう少しコンテンツがあっただろう!肩に手まわして、爆笑して、終電の話ししてただけかよ、下らない話しも聞かせてくれよ!ノリだけ見せられてもキモいだけよ!
でも、それも含めいろんな人の青春を呼び起こすステキな空気感の映画だったんだろう。
異文化交流をありがとう。
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