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きみの鳥はうたえるのgenのレビュー・感想・評価

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)
4.1

石橋静河の大人びた表情から急に飛び出てくる無邪気な笑顔や、クラブでほろ酔いになりながらノリノリで踊る姿、そして時折垣間見えるアンニュイな表情がなんとも言えないエモさを感じた。


言わずもがな染谷将太の演技力は圧巻。
大人と子供の狭間を彷徨う青年のよう。仕事もせず親とも連絡をとらずフラフラしてるだけの一見欠落してる部分が目立つフリーターだが、他人の気持ちを汲みとり人の心に寄り添う事ができる憎めない性をもってる。それでいてどさくさに紛れて友達の彼女とデートに行ったりして3人の関係性を掻き回してくれる。笑

染谷将太がこの役を演じたことでここまで面白くなったし、人間関係の複雑な暗い部分と純粋な青春を同時に味わえた。

想像してたより起伏が少なく淡々と進んでいくが、個人的にはこの温度感の映画はめちゃくちゃタイプです!
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