サワSWAA

マザー!のサワSWAAのネタバレレビュー・内容・結末

マザー!(2017年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

凄い映画を観ました
不快感を得てはいけない映画です
それは自分や親やそれまでを否定にも程があるからです

マザー!ってビックリマークがつくのもそうでしょう、マザーはこの奥さんであり嘆きであり地球の意識です、この家は実存なる地球母体です。家の壁をDIYしてる顔料が土色でしたね。家のキズから血が出るのはウラン?とか治癒出来ない外部からの損傷?とか答えないですが落とし所は各々で監督に任せましょう。旦那は神イエスでしょう。その家に初めて訪れる夫婦はアダムとイヴでその息子二人は人類史初めて兄弟喧嘩と殺人をしますそして人類史初めての意思の不具疎通をします。葬式より初めて黒人が出ます、人種の生まれです。間髪入れずアジア系が喪に服して訪問来ます、地球上にあらゆる思想と肌が生まれた経過です。それから来客達は傍若無人や我儘を言います。母なる地球をナンパしたりツバ吐いたりします。まぁワガママに関してはここまでの会話劇でもあったもんねー ってな様な、を越してワガママです。ここで人間は母体の掌で生きながら有り難みもなくワガママを為せる汚ねえ生き物と知ります。多分ここで嫌悪感感じたら自分の否定のとっかかりです。ここで映画は後半戦突入。つまりもういい加減テメェを知れよバカな自己啓発映画に近いのですが特筆はエンタメに昇華している映画。絢爛豪華な濃淡濃いめに画でぶつけて魅せますが、そこではなくそれは映画然です。知ろうよってことです、強烈な一撃でぬるま湯から背筋をシャンとしようと目覚めさせるソレです。
後半戦から怒涛の問題提起ですが、マンガみたいに安いので簡単に言うと人間の成り立ちです。人は人の屍の上に生まれそれの繰り返しで気が付きゃすんげえ屍の量だけどいちいち見てないよね目先が大事だもんにって感じ。人肉食うのもわかる。ラストの無間地獄もわかる、だってそうしてきたから、否定は今の平和を否定する事に直結する。

なぜ皆名前が無いのか、詩人の旦那はおおらかなのか、作品通してマザーは一貫して素足で他全員旦那も含め靴を履いてる意味、登場人物総員で利己的でエゴ、急に出たカエルの象徴、マザーが実存の地下に向かった先に必ずあった燃料と血とマントル。

献身的な愛を捧いでるのにあぐらを描いて挙げ句の果てに逆恨みにも程がある暴力をマザーに母体に振るう人間皆んなで振るう

胸糞映画とは思いません
教育推薦図書の扱いで良いと感じます

めちゃくちゃ面白い

安い考察を一つすると、何度も出てきたマザーの愛飲してる黄色い粉。あれは冒頭で紅茶飲みます?のセリフからペニーロイヤルティーだと僕は考えます。アメリカのドラッグストアで売ってる、堕胎効果のある紅茶。地球が何個もあったら神様はそっちに行っちゃうもんね居心地良かったら浮気しちゃう。

そんなかね笑
サワSWAA

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