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マザー!のyumeayuのレビュー・感想・評価

マザー!(2017年製作の映画)
3.5
円環の理

いやぁー、とんでもない映画でしたね。
でもこういう訳のわからない作品は嫌いじゃないです。もっと難解かと思ってましたが、意外と楽しめました。

物語の本質とは逸れますが、"家=パーソナルスペース" と考える僕は、他人が自分の家に居ると不快感を感じ、居心地が悪くて仕方なくなります。
そういう意味で僕にとって今作は、作品が意図するものとは別の意味で見るのがめちゃくちゃ辛かった。

勝手に物に触る、部屋のドアを開ける…。
無理です。
いきなり泊まるなんて言語道断です。
ありえません。
後半の乱痴気騒ぎなんて発狂ものです。
そもそもホーム・パーティーが理解できません。
シンクに座るな!寝室に入るな!って散々注意してんのにヘラヘラしやがって!
ジェニファー・ローレンス演じる主人公の気持ちを察すると、吐きそうになります。

逆に僕の奥さんは超フレンドリーなので、まさに劇中のハビエル・バルデムそのものです。
もしかして今作は我が家のメタファーなのか(笑)。


…だいぶ話が逸れてしまいました。
今作のメタファーはキリスト教です(苦笑)。
いわゆる旧約聖書の「創世記」の要素がいたるところに散りばめられています。
なので、日本人にとってはちょっと敬遠しがちな作品かもしれません。
かくいう僕も、キリスト教の知識なんて映画やアニメから得たものしかありません。ラストのシーンは「人類補完計画」みたいだなぁ〜なんて思って見てましたし。

そういった意味でも、簡単でもいいので「創世記」のことを頭に入れてから鑑賞したほうが、物語にすんなり入り込めると思います。

物語の解釈に関しては、人それぞれ如何様にもなると思いますが、アロノフスキー監督いわく「地球環境問題」がテーマだそうです。わかるようなわからないような…。

何回か見ればその辺りも理解できそうですが、僕は前述したように生理的に無理なのでもう見たくないです。
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