モウドクウサギ

マザー!のモウドクウサギのレビュー・感想・評価

マザー!(2017年製作の映画)
4.0
これきっかけで、ダーレン・アロノフスキー監督とジェニファー・ローレンスが付き合って、これきっかけで両者が別れ、ひどい女性虐待映画とか言われて興行成績悪く、日本ではネット配信となってしまった呪われ作品。映画内でも同じことやってます。聖書の中身をほとんど知らなくても、その話をひとつの家の中で完結させ、人の世の愚かさや混沌を描いており、個人的にはカルティックで印象が強く好感触。そもそも、当監督のレスラー然り、ブラックスワン然り、賛否バッサリ分かれて描写に容赦無く、ややドライで突き放した感じは嫌いになれない。根本的に芸術家とは、傍若無人で周囲を傷つけ、尚も悩みながら作品創造を続ける‟哀れな愚か者”たちだ。嫌悪もわかるが、だからこそ目を見張る成果物を残すのであって、残念ながら我々は決して無視できないのだ。