ひでG

マザー!のひでGのレビュー・感想・評価

マザー!(2017年製作の映画)
3.7
2週間前に人生初めて牡蠣にあたった(・_・;
お腹の中がえぐられるような吐き気が2、3日続き、苦しかったなあ。

それに似た不快感。気持ちわり〜!

中盤までは心理ミステリーとして、まあ何とか見られた。
「嫌な感じが続くけど、公開中止にするほどではないんじゃない?」て思ってた。

でと、きっとこの映画観た人のかなりの割合で思ったはず。

まさか、そこまでやるとは?

ありゃ、アウトだわ、、
公開できないよ。

ジェニファーローレンスのお美しい顔が崩れてしまい、映画もある一線を超えてしまった!

ただ、不快極まりないけど、じゃあ、内容がなかったかと言うと、そうでもない。

成功したとは言えないけど、伝えたいことは、私なりの解釈だけど、何となく感じるのはあった。

これは寓話である。
写されたことは、これ以上ないくらいに誇張され、比喩として用いられているんだと思う。


ハビエル・バルデムがクライマックスに言ったセリフ。

「俺は俺で、君は家だ。」

あの旦那は奥さんの気持ちなんか少しも思ってない。
まさに所有物、副産物としか思っていない。
彼の愛は、家や外見や装飾品に対する愛と変わらない。

これは今タイムリーな話題、
我が国に起こっていることとも通じるんじゃないだろうか。

財務官僚の最高地位の人物が、大臣が、
「セクハラは被害者が出てこい!」
「文句あるなら男性の記者に変えればいい」と平気でのたまう国。

ベストセラー作家が訴えた女性を公然とバッシングする国。

言葉だけが「分かち合う」「輝く」なんて一人歩きし、やっていることは略奪と自分勝手と差別行為。

そんな僕なりのテーマ性は感じることができた作品だった。

ただ、観るのは、確かに辛い、不快、キツイわ!
もう見たくないわ、

ジェニファー・ローレンスは、大好きな女優さんだから、彼女が劇中、ずっと辛そうに、苦しそうにしているのも、辛かったな、→でも、美しかったけど、、、

ミッシェル・ファイファーは嫌な女がうまい女優になったね〜、こわ!
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