何なんだこのストレスは…!
こんなストレスを感じる映画もなかなか無いんじゃないか。
ほとんど情報入れずに観たせいもあり、嫌な気持ちになりながらもどんどん引き込まれていった。
いったい何処へ行くんだこの話は?、と。
確実に、ダーレン・アロノフスキー監督の中では1番何かの針が振り切れた作品だと思った。
色々な読み取り方が出来る作品でそれこそ色濃く出てるのは聖書的なモチーフだったりするんだろうけど、自分は1つのクリエイト(創作)論として観るとすごい面白かった。
だからこそ最後はそれまでのストレスが全て昇華された気がした。
創作とは自分の中にあるものを燃やし尽くすことで、その燃えカスの中から拾った原石がまた次の別の作品への創造の源になる。
何か作品を作るとは毎回そういうもので、このアロノフスキー監督自身がそういうタイプだと思うし、そもそも映画作家という人間達は少なからずそういうところがあるはず。
この映画は、作られていく作品側の、いやもっと言えば神(作家)にこねくり回される“創造の源(アイディア)”側の目線でほとんど描かれているところが、すごい特殊な作品だと思った。
そりゃあ地獄だよなあ。
だから、この作品で妻/母親を演じたジェニファー・ローレンスは本当頑張ったと思う。
日本劇場未公開だったようだけど、これを劇場で観てたらどうなってたんだろうか。
相当しんどそうだなあ、でも劇場で観てみたいなあ。