滝和也

マザー!の滝和也のレビュー・感想・評価

マザー!(2017年製作の映画)
2.5
余り触りたくない
映画であり、
凄い噺であること
は理解している…。

「マザー」

これは日本公開スルーは当然の成り行きだろう。明らかに盆と正月とクリスマスを同時に楽しんでしまう国には余りに不似合いだ…。

出来れば触りたくないものが2つある。その2つとも、歴史を語るには必要不可欠なものであり、史学を学んだものならば、できればニュートラルな立場でいたい。この作品は正に、その立場から生み出されている。そこに組するならば、作ってはならない…。

そのスタンスである故、あの様な不敬な態度が撮れるのであり、余りにも人に絶望し過ぎている…。確かに事実その内容は原典にかかれているのだが…。

私は…典型的な日本人だ。

理解をすることは不可能な気がする…ただ現世を憐れみ、危険を表し、悔い改めよと言っているのはわかる。

ダーレン・アロノフスキー、行くところまで行ってしまったのではないだろうか。頭のネジは大丈夫なんだろうか。これを福音派はどう捉えたのか…。心配だ…。

バルデムの神ならぬ迫力(笑)は賛美に値し、その純粋なる存在であるジェニファーの演技も賞賛に値する。

だが私は…関わりたくない。その世界観は…私の世界観ではない…。
滝和也

滝和也