ハレルヤ

マザー!のハレルヤのレビュー・感想・評価

マザー!(2017年製作の映画)
3.0
「レクイエム・フォー・ドリーム」「ブラック・スワン」などでも有名なダーレン・アロノフスキー監督がまたもや放つ超問題作。

公開されるや否やアメリカでは、ダントツの低評価。そして日本では内容のあまりの過激さで公開中止になる始末。

ジェニファー・ローレンス、ハビエル・バルデム、エド・ハリス、ミシェル・ファイファーと、ここまで有名な役者揃っていてこのような事態はちょっと異常。

当然興味津々で鑑賞しましたが、見終わった今の率直な気持ちは、胸糞悪さ半端ないです。笑
こんなんじゃ色々うるさい日本では、そりゃ引っ掛かる訳だわ。

人里離れた郊外の一軒家に住む一組の夫婦。詩人の夫とその妻。静かに暮らすこの夫婦の元に、一人の男性が現れ、何の躊躇いもなく平気で迎え入れる夫に不信感を抱く妻。その嫌な予感は徐々に確信へと変わり、やがて恐ろしい事態にまで発展するという物語。

僕が見る前まで知ってたのはここまでで、中盤まで見ていると「ゲットアウト」的な流れかな?と思っていました。

ところが物語が進むにつれて、色んな意味で過激さを増す展開。特に終盤の30分は「もう勘弁してくれ」と思いたくなるようなカオス極まりない場面の連続で、ひたすら神経すり減ります。

そして問題となったラスト。キツかったです。これはマジでアカンやつ。あまり書くとネタバレになるので、深くは書けませんが、ハリウッドのタブー破っちゃったなという感じ。これは個人的にメチャクチャ凹みました。

監督の代表作「レクイエム・フォー・ドリーム」よりもこっちの方が精神的にキツかったです。

舞台はほぼ家の中なのに、扱っているテーマは果てしなく壮大。これについて細かく書くと、ただでさえ長文のレビューが更に長文になるので割愛します。笑

出演してたキャストの皆さんも、本当に熱演怪演素晴らしかった。どんな気持ちで演じてたんだろ。

問題作と呼ばれるような映画を見たいと思うなら、真っ先にこれをお勧めします。ただ体調が万全の時のみに見た方が良いでしょう。下手したら数日引き摺るかも。笑
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