主人公がシリアルキラーというのがもう面白い。
序盤は理屈っぽくて拗らせ感満々の独り言映画かと思ったけど、いや実際そうだしそれを超えてくるんだけど。
美術や音楽や宗教について自論を語り続けるのはウザいがたまに興味深い。デザートワインの製造法分類(低温、乾燥、菌)が、早くて明快で、もう迷わない気がする。
殺し方はそれぞれ鬼畜だけど、ジャックの美学がはっきりしているので見応えがある。乳房のが好き。
せっかく半ばからは真面目に見始めたのに、「ジャックの家」を作るあたりから、終盤はいきなりキューブリックみたいになる(褒めてはいない)いきなり違う映画みたいでポカーン。もはやギャグ?
そのせいでもう一回見たくなったじゃないか。