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ハウス・ジャック・ビルトのmizugorouのレビュー・感想・評価

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)
3.9
アーティストには愛も道徳も必要ないのではないかというのは常々自分も思っていた。町山智浩先生が風立ちぬの堀越二郎と同じだという評論をしていて府に落ちた。

ナチスに傾倒していたことを発言し物議を醸した監督は主人公に自分を重ね、落下時にサイレンを鳴らすことで有名なナチスの戦闘機を誉めさせる。
更には過去の自分の作品の過激な映像を映し、正当化する。が、イマジナリーフレンドであるヴァージはひたすら否定する。要は監督の自己問答である。

ダンテの神曲に擬えて、堀越二郎とは違い地獄に落ちてしまったジャックは監督自身の結論なのかも?しれない
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