とらのすけ

オールド・ボーイのとらのすけのネタバレレビュー・内容・結末

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

これまた面白いサスペンスだった。なぜ15年間監禁されたかではなく、なぜ15年で解放されたかだ。なるほど~ってかんじ。序盤にはところどころ笑いを誘うような演出があったけど、しょうみいらない。韓国映画の特徴があるかんじがした。滑稽な演出もそうだけど、全体的に泥臭いかんじとか、濡れ場の生々しい感じとか、最後オ・デスがイ・ウジンに許しを乞うときのプライドを全て捨てた姿とか、日本だとそういう時にでもかっこよさとかきれいさを求めると思うけど、韓国映画は違った。う~、なんかえぐいなぁってなる。それでも俺にはこの映画面白かった。オデスが流した噂でイウジンの愛した姉は死に、その復讐にオデスを監禁、娘のミドが19歳になったときに解放し、催眠術を使って本人たちが知らないうちにセックスをさせる。オデスの感情をズタズタにする、恐ろしい復讐だった。でも1つ疑問なのは、なぜ復讐に近親相姦という手段をとったのか。他にも手はあったはずなのに、なぜ罪のないミドまでイウジンは巻き込んだのか。これではいくらイウジンに復讐の動機があっても、悪者だ。「俺は姉とわかって、それでも愛した。お前にそれができるか?」だって。いやいや、しないよ(笑) 娘とわかっていながらHしないよ。押し付けられてもこまるよ。復讐に関係ない人を巻き込むのはよくない。それとももっと深い考えがあるのかな。とりあえず、オデスへの復讐は大成功で、オデスは災いのもととなった舌を自ら切断し、最後は催眠術師にミドとの秘密を封印してもらい、映画は終わり。復讐ってのは怖い。たくさんの人が不幸になった映画。ペラペラとなんでも話さないことだな、うん。