15年越しの思いを経て、ようやく観る事ができた。当時から気になっていたが、パッケージを見る度に一抹の不安が込み上げ、通り過ぎてきてしまった一本。ずっと恐れていたこのハンマーを持つ男のパッケージ、映画を見ると実はコミカル?いやシュールな描かれ方をしててびっくりした。
主演の俳優さんの底力に取り憑かれ、表情を見るたびに惹きこまれのめり込んでいった。シュールな笑いを見せてくる不思議な間もあれば、官能的な部分を見せてきて、どうなるのか最後まで分からないまま、見る側の心境を限界まで掻き立てる。
タブーなところを遠回りして、じわじわ攻めてきて最後には泣かされた。バイオレンスが凄まじいと聞いていたが、目を伏せはしたが不快になるシーンは特になかった。
とても面白く、時間が過ぎ去るのが妙に早かったのだが、何しろ地上波で30分近くカットされてしまっているので、見れていないシーンがたくさんあると思うとまだまだ満足しきれず不完全燃焼。本編120分をしっかり観てみたい。
にしても韓国映画は面白い!暗さの中に妙な笑いと面白さと狂気が入り混じってて、最高。
この作品を機に、オ・ダルスに惚れました。彼は韓国の名俳優です。