阿呆

ピザ!の阿呆のレビュー・感想・評価

ピザ!(2014年製作の映画)
4.0
前半は終始明るく懸命で前向きなスラムの子供が生きているシーンが続く
「ピザを食べたい!」っていう凄く可愛らしい願望から、「住所?」「なんでスラムの子ってわかるの?」と、徐々に世間で言う貧困だという、差別や不自由さに子供たちが"気づかされてしまっていく"。
全体明るいが、他のインド映画と比べて爆発的なものが来るわけではなく、全面の明るさゆえの焦点の暗さがはっきりとしてくる映画だと思う。
この映画のおかげで、貧困で最も厄介なのは、貧富の差を知ってしまうことだって、残酷ながらも気づいてしまった。

『ライオン 25年目のただいま』では、スラムの生活の乏しさは痛いほどわかるが、この『ピザ』という映画は、そのスラムの環境に適応した子供たちが当たり前のように健やかに生活しているのが印象的。
ライオンがサバンナに生きるぐらい当たり前で。陸亀が陸で生活して海亀は海で生活してるっていう、自分がここにいるからここにいるっていうか。なんというか。とにかく、「あっ、こんな世界もあるんだ」って、陸亀が海の生活に憧れたときに自分に足りないものに絶望する感じ。そんな感じ。
なんというか。そっちの方が絶望する。

明るいようで、この映画は結構絶望する。結末も、なんだ海って大したことねえじゃん。って陸亀が思う感じ。

なにいってるかわかんなくなってきたけど、要するにピザ注文するなら私に電話してくれた方が早かったです!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!😂💢
阿呆

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