デュード

ミートマーケット2 人類滅亡の日のデュードのレビュー・感想・評価

3.0
前作と比べておとなしめではあるものの、自主制作ゾンビ映画の中では相変わらずガンバってる。

前作から数年後、冬になれば活動を停止するはずだったゾンビたちは、相変わらず地上を跋扈していた。
元研究員のアジェンタ、新入りフェリデン、女ヴァンパイアのネメシスの3人はどうにか生き延びていたが、カルト教団に捕らえられてしまう。

伊東美和著「ゾンビ映画大辞典」でも言及されているが、このシリーズの長所は予算以上に金をかけてるように見せる監督の手腕。
メイキングを見ても、やたら濃い顔で物腰柔らかそうな監督の姿は、「あっ、金は無いけど人望はあるんだろうな」と感じさせる。

「サンゲリア」のジャネット・デ・ロッシ風のゾンビメイク、やりたいことやったギャグシーン、十分満足できるゴア描写などは前作と共通しているが、全編を覆うトーンはシリアス。
良くも悪くも、なんでもありだった前作の方が好きという人も多いだろう。
とはいえランチとして出される臓器とか狂った医者とか強権的な教祖とか、監督の趣味丸出しの展開は微笑ましい限り。

余談ですが、シリーズ1作目は登録されていたのに、2と3は無かったので自分で申請しました。
2だってちゃんと面白いのよ!
3?…ノーコメント。