カント

赤毛のアンのカントのレビュー・感想・評価

赤毛のアン(2015年製作の映画)
3.6
🍨快活で奔放な空想好きのおしゃべり少女アンの冒険。
🍨こまっしゃくれて議論好きの面倒臭い少女アンの珍騒動。

アンの物語を…前者の様に感じる貴方は心に余裕が有る人。後者の様に感じる貴方は今時の現代人。
たぶん私がアンと一緒に居たら10分ごとに「そんなの、どうだって良いでしょ?」と言いたくなります。

1979年
「赤毛のアン」アニメ放送。監督は高畑勲で作画は宮崎駿!の黄金期の作品。
2007年
赤毛のアン切手発売。宮崎駿の描いたアンが切手になってました。
2014年
NHK朝ドラ/花子とアン放映。「赤毛のアン」翻訳者、村岡花子さんの物語。オープニングには絢香の歌声と共に、赤毛のアンの舞台となったカナダのグリン・ゲイブルスが映し出されて、原作ファンに好評でした。花子と蓮々の「腹心の友」の関係も、アン・シャーリーとダイアナ・バーリーの「腹心の友」を踏襲していましたっけね。

【躾の為の体罰について】
アン・シャーリーは何かとトラブル・メイカーで😅孤児院に居た時は手の平をムチで叩かれます。
この描写は現代では児童虐待に相当しますが、体罰は当時の教育方針として広く認知された時代だったと思います。
体罰も時代とお国柄で変わって、尻を叩いたり頬を叩いたり、お隣の韓国ではチョゴリをたくしあげさせて脹ら脛(ふくらはぎ)をムチで叩くのが一般的でした。
日本では廊下に立たせて精神的苦痛を与える「晒し者」の体罰が多かったですね。長時間の正座も効果的でした。
そういえばプロレスラーの馳浩議員が文科省の大臣になった時「高校教師の頃はガンガン体罰してました。スミマセン」と体罰していたのに、体罰を否定する立場で発言していて面白かったです。
赤毛のアンの「手の平をムチ打ち」は痛そうだけど、アンのトラブル・メイカーっぷりは拍車をかけるだけ。体罰に効果は無いって事ですね。
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