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あさひなぐのろくのレビュー・感想・評価

あさひなぐ(2017年製作の映画)
2.5
ひそかに監督の英勉は推している。

山崎貴ほど感動レイプでないし、福田雄一ほど自称面白いでもないし、三池崇史ほど適当いい加減でもない。ひそかに日本のプログラムピクチャーはこの監督に撮らせればいんじゃないのって思いまであるんですよ。しっかりアイドルを撮る監督でもあるしね。

作品も「東京リベンジャーズ」に「おそ松さん」「映像研に手をだすな」さらには「賭けグルイ」と映画好きが見たらすぐ眉をひそめるラインナップを堂々とだしてきた(ちなみに同監督の「トリガール」はほんとに面白い。土屋太凰の魅力爆発である)。いいぞ、僕は応援するぞ。少なくとも山崎や福田あたりよりは好きだ。

そして満を持してこの作品。ああああ、ダメだよ。すまん英勉。これはダメだ。

そもそも僕が原作大好きで全巻持っているんだけど、原作の苦悩なんかは全て無くなってしまい、薄っぺらいスポコン物語になってしまった。

さらに乃木坂勢の演技のポンコツさね。もう見ていられない(特に白石麻衣)。白石はなぎなたが一番うまいという体なんだけど見ればわかるが全くうまく見えないんだよ!昨日初めてやりました感。いや僕もそんなになぎなたの試合観ているわけではないけど、これはひどくない。足さばきとかほんと論外なんだよ。

さらには西野七瀬の影の薄さね。あんた、主役だろ。大丈夫なのか、そんなんで。もっとコメディしてほしいんだよ~。ゴーイングマイウェイさくら役の松村や伊藤(サマーフィルム)、そして動けるデブの富田望生はよかった。

あと軽薄顧問の役を中村倫也がやっているんだけどこれはアリ。ああ、この人はこんな役だといい感じになるよねえ。

この話だと原作の6巻くらいまでなんだよ。まさかこの評判がよかったら完結編も作るつもりだったとか。でも残念。そんなに評判にもならず完結編もでず。いいですよ、それでいい。
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