「ちはやふる」になれなかった非常に惜しいスポ根映画。
坂道ファンであり、試写を見たケンコバ氏が絶賛していたと言う事もあり鑑賞。
マイナー競技でスポ根映画ときたら記憶に新しいのが「ちはやふる」
競技カルタというマイナーな競技にもかかわらず、分かりやすいスポ根映画に仕上げてあり非常に楽しめた。
その素材を持ち、今ノリに乗った乃木坂ちゃんとくれば間違いないはずなのに…うーん…惜しい。
音楽の下品な使い方やその他諸々の演出に作り手の「ファンはこんなんでいいんだろ？これやっときゃ喜ぶんだろ」感が全面に出ていた。
ヒットしたら続編作るわ的な終わり方もいやらしい。「ちはやふる」を超えてやる！ぐらいの勢いでやって欲しかった。
この素材だったらそんな事をせずに真っ向勝負するべき。ただのアイドル映画で終わらなかったはず。
恋愛描写ではファンに気を使ったのか「ちはやふる」で好演をした机君の起用。「このラインなら嫌じゃないだろ？」というところのキャスティングもいやらしい。
そして、物語のフォーカスの割合い。
「ちはやふる」では広瀬すずの成長物語の中で机君やその他のメンバーの成長をバランス良く見せていたのでチームとしても成長したところが見え、そこにグッとくるところがあった。
しかし、この「あさひなぐ」ではそのバランスが悪い。西野七瀬にフォーカスを当てるのか白石麻衣にフォーカスを当てるのかハッキリして欲しい。視点がバラつくので見ている側が入り込めず物語の熱量がイマイチだった。恐らくこれも西野ファン、白石ファンに気を使った結果なのか？
とはいえ顔面偏差値が最強の乃木坂。
スクリーン上での乃木坂力が圧倒的なのでそれだけでも見ていられる。
個人的には桜井玲香は見栄えも演技感も良いので、もっとスクリーンで見て見たいメンバーの1人です。
