これもまたいいお話。
ロサンゼルス
生まれながらにして難病と向き合うことを強いられ
17年もの間 外界と完全に隔離され生きることを余儀なくされた女の子 マデリン。
18歳の誕生日を迎えた彼女は とある日
NYから隣家へと越してきた、どこか影のある青年 オリーと出会い、
互いに惹かれ合う2人は盲目の恋へと落ちていく…。
気がつけばオリーのことばかり考えているマデリン。
自制しようとすればするほど抑えられない自分の気持ち。
自分だって大胆な行動を取れる、オリーから刺激を受け勇気を得たマデリンは
意を決して外界へと足を踏み出す
ーーたとえ命を危険に晒すことになろうとも…
マデリンを演じたアマンドラ・ステンバーグのナチュラルな美しさにただただ言葉を失うと 笑
マデリンが抱える病気ーー重症複合型免疫不全症(SCID)
ーー血中のリンパ球の数が極端に少なく、かつ弱いため侵入した菌に負けてしまう
ーーなので菌や感染に対する抵抗力が弱く
食べる物、触れる物、ありとあらゆる物にアレルギー反応を示す、
衣類はすべて殺菌済みの物を使用、
菌の侵入を防ぐために設えられた、密閉された”気密室”の存在、
医者である母親と看護師による”監視”
ーー父親と兄もいたが事故により亡くなっている、
家の中に入れるのは限られた人間のみ、
など徹底した衛生管理と厳重な隔離により今日まで生きてこられた。
普段だと室内運動や読書、ネット、
自身が所属してる支援団体のメンバーとネットを経由したやりとり
ーー重病を患っている人や社会から遮断された人らが集まるコミュニティ、
建築学のネット受講、
読んだ本のレビューを書いたりと…
なんの変化もない、同じ毎日を繰り返すマデリン。
オリーとの出会いが日々に変化をもたらすまでは…
ガラス越しのやりとりから始まり、
メールやネット、
急速に縮まる2人の距離。
看護師の協力もあり、母に内緒で家の中でオリーと対面、
危険であると頭では分かっていても恋を選ばずにはいられない。
無論、母親からは猛反対をくらうわけなんですが…。
こうして命がけの、マデリンにとってはじめての恋が始まる…
どの視点から観るのかで
捉え方が変わるでしょうね。
マデリンからしたらたまったもんではありませんが
母親の気持ちも理解できなくはないですし。
考えさせられる難しい部分だからこそ見応えのあるドラマなんじゃないのかな〜と思いす。
個人的には好きな作品です。