願うだけで、7つの願いごとを叶えてくれる超便利なオルゴール。でもそれは、誰かの命を代償とする呪いのオルゴールだった!
未体験ゾーン2018鑑賞7本目。
評判はそれほど良くなかったので、あんまり期待はしてませんでしたが、予想以上に面白かったです♫ちなみに監督は『アナベル 死霊館の人形』のジョンRレオネッティ。
あらすじ…
幼い頃に母親の自殺を目撃し、今は父と2人暮しの女子高生クレア。ゴミ漁りを日課にしている父が拾ってきたオルゴールには、願いごとを叶えますよ的なことが書かれていた。学校で嫌がらせをしてくるムカつく女の肌が腐るように、主人公はおふざけでオルゴールに願いごとをしてしまう。するとそれが現実となり…という話。
自分の幸せのためなら他人を何とも思わないような利己的な心こそが身を滅ぼす原因となるという、昔から良くあるテーマを下敷きに、死神ピタゴラでお馴染み『ファイナル・デスティネーション』要素を加えたなかなか面白いホラー映画。
死神ちゃん最近見ないな〜と思ってたらこんなとこで仕事してたんですね!しかも今回の死神ちゃんは焦らし方がニクい。特にキッチンでの「殺すの?殺さないの?」な焦らしにはやられました!最初に結末を想像させたうえで引っ張る引っ張る(笑)めっちゃハラハラしましたよ(^_^;)逆にジジイのあっさり具合は笑っちゃいましたね…蛇口て(笑)
ただ、展開が安直すぎるのが残念でした。本作で重要なのは主人公の心理的な揺らぎだと思うんですよね。オルゴールの本質に気づいた後、主人公はどんな行動を取るのか、どう葛藤するのかというのが本作の見どころになるはずなんですけど、どうもここの掘り下げが浅いように思います。そのせいで、後半の吸引力が弱い。
そもそも願いと代償の相関関係もテキトーだし、ラストもそっちに持っていくならもう少し面白く見せれたんじゃないかな〜。テーマと設定のポテンシャルに頼り切っていて、細部の作り込みが弱い印象でした。
そんな感じで気になるところは多かったんですけど、ジョーイキングちゃんの可愛さだけで最後まで見てられますね(o^^o)