やま

この世に私の居場所なんてないのやまのレビュー・感想・評価

3.8
すげえ、評価の難しい映画。
警察に言っても信じてもらえないような映画らしい展開がイイ。

ダラダラとダメダメな毎日を送る主人公。序盤の車をなかなか行かせないシーンがとても印象的。そんな彼女の家に空き巣が入る。直接的大きな被害はなく、彼女自身の管理問題として警察は大した捜査をしてくれない。ならばと隣人の変人のイライジャウッドと自ら犯人探しの捜査にでるというお話なのだけど。コメディなのかなと思ったら意外とグロいし、サスペンス映画的展開にもなる。

思わぬ展開で彼女が行く先々で血が流れるのだけど、意外にも冷静な場面が多い。取り乱したりはしない。看護師らしい彼女が出てる気がする。大きな事件を乗り越えラストの表情はどういった意味があるのか。

今作いいスパイスとなってるのが、イライジャウッドに間違いない。あの三部作意外にも何作か彼の出演映画をみているが、ユニークな役柄が多いイメージ。今作も日本の忍者的な武器を持って戦うし、いい表情を見せてく変わった男。彼なしでは面白く仕上がってなかったろうなと思います。

題名の通り、彼女がいなくてもこの悲惨な事件は起きていただろうし、でも息子の手によって殺されるよりかはマシな展開とも言えるかもしれない。ほとんどの人間がちっぽけな存在なんだな。
やま

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