翔猫

バーバラと心の巨人の翔猫のレビュー・感想・評価

バーバラと心の巨人(2017年製作の映画)
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誰にも心を開かない少女バーバラは、あちこちで奇妙な行動を繰り返す変わり者として知られていた
親代わりに家計を切り盛りする姉カレンも匙を投げ、学校でも浮いた存在として不良達に目を付けられる
それでも彼女は意に返さず、森で罠を仕掛け、学校に結界を張り、ある出来事への準備を進めていた
そんなある日、イギリスからやって来た少女ソフィアと偶然知り合ったバーバラは、少しずつ彼女と打ち解け始める
一方で新たに学校に赴任してきたカウンセラーのモルは、何とかしてバーバラの心を開こうと彼女のカウンセリングを行うが、見事に拒絶されてしまう
かたやソフィアを信用したバーバラは、自分の秘密を打ち明ける
自分達が住むこの街を破壊しようと巨人が迫っており、バーバラはやがて来る巨人と戦う使命を帯びているのだと言う



グラフィック・ノベル『I KILL GIANTS』を原作としたヒューマンドラマ

えげつないほど脂の乗った中二病が主人公だったので不安だと思ってたら、終わった時に泣いていた不思議

ファンタジックな空想の世界に入り浸る少女と過酷な現実っていう『パンズ・ラビリンス』じみたコンセプトだけど、エグ味を取り除いた爽やかさが光る優しい映画

主演のマディソン・ウルフの直情的かつ弾けるような演技も魅力的

なぜ巨人は現れ、なぜ彼女は戦うのか
ラストで見事に咲く展開が心を貫く良作