ジョジー

バーバラと心の巨人のジョジーのレビュー・感想・評価

バーバラと心の巨人(2017年製作の映画)
4.1
いつも頭にウサギの耳を付けていて、他の子たちとは明らかに違う雰囲気の少女バーバラ。それ故いじめの対象にもなってしまうんだけど、彼女はそんなのもろともしない。
そんな小さなことよりも、自分にはもっと大きな使命があると感じていたから…。周囲から見たら奇行でしかないし、姉カレンも生活に一杯一杯でバーバラの心に入り込む余裕がなかったんだろうなぁと。
新しい学校心理士のモル先生は彼女に寄り添おうとするものの頑なに閉ざされた心を開くことは困難で。ただひとり転校生ソフィアだけは、興味本位ではなくバーバラの話を聞いてくれる存在になっていきます。
すべてのものを打ち壊し、大切にしているすべてのものをバーバラから奪いに必ずやって来るという巨人。彼女が作った虚構の世界なのか、それとも…
バーバラが独りで抱えていた苦しみ、巨人よりも強くなって守ろうとしていたものは一体何だったのか… 終盤からは涙が止まらなかったです。
この世に命を送り出した人間のひとりとして、ずっと考えていたことなんですが、生を与えたということは同時に死も与えたことになるんだと。この世に生まれ出たものすべてに与えられた試練な訳ですが、そのことへの答えをくれる映画となったかも。
生きていくうえで感じる恐れを取り払い、今を生きることの大切さを教えてくれる映画ではないかな。とても良かった!

バーバラを演じたマディソン・ウルフちゃん、眼鏡が似合ってて、ちょっぴりぽっちゃり系ですが、可愛かったです。
脇を固めるのがゾーイ・サルダナ、イモージェン・プーツということで、それも楽しみにしてましたが予想を裏切らず素敵でした。
もう一人、バーバラの友達になる転校生ソフィア役のシドニー・ウェイドちゃんもキリリとしたお顔で美少女という感じかな? 彼女も存在感あって良かった。
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