こいつぁは評価の難しい作品かも。
劇場でほんのり頬を湿らせるぐらいには好きになった作品、というのはあくまで前提ですが、これは売り方や見方に戸惑う、ある種の怪作では。
仰々しい戦鎚を抱えたうさ耳の少女が巨人と対峙する後姿を捉えたファーストビジュアルで"I KILL GAIANTS"とキテからの、実は、、というギャップ萌えを狙った作品。なのかと思いきや、予想以上にソフトなバランス。これは作品テーマに誠実なアプローチで、間違っているとまでは言えないのですが、映画として面白かったのか、と言えるかというとちょっと微妙。
周囲の優しい人々を受け入れない主人公のエキセントリックな行動は、核心を宙ぶらりにしながら進む終盤までは、観客に忍耐を要求するものですし、邦題で察せられてしまう日本の観客は特にですが、作品の構成自体が俗に言うイマジナリーフレンドものと容易に了解出来るため、サスペンスとしても冗長で退屈と言わざるを得ず。
しかし苦言を呈しながらもそれでもやはり、マディソンウルフ、イモージェンプーツ、ゾーイソルダナら女性主体のキャスト陣の誠実な演技と真っ直ぐな作品の姿勢には好感しかなく。
うーん、好きなのかダメなのかw自分でもよくわかりません。
作品テーマが違い過ぎますが、ある意味、ザックスナイダーSuckerpunchことエンジェルウォーズの真逆というか裏表の失敗をしているなぁと思ってみたりします(断っておくと、私はアレも多くの世評に反して好きな作品ですが)
追記 バーバラ家の長男、アイツぁダメ！イモージェンプーツ姉さんや妹のマディソンウルフちゃんをオマエがちゃんと支えてやらなきゃダメだろっ！、、、と、これはTVゲームや映画にうつつを抜かす我々ボンクラ男子への裏メッセージなのかっ、、w
