アタフ

ゆれる人魚のアタフのレビュー・感想・評価

ゆれる人魚(2015年製作の映画)
3.3
簡単に言うと人魚のミュージカル映画。そう聞いただけだと「あら?『リトル・マーメイド』のような可愛くて美しい映画かな?」なんて考えるかもしれないが、そんなものでは全くなく、むしろ生々しくて気持ち悪くグロテスクなポーランド映画だ。

雰囲気はデビット・リンチが人魚を主役にミュージカル映画を撮ったらこんな感じになるんじゃないかというバランス、要するに「考えるな感じろ」系映画ですね。時折流れる不穏なBGMや、断片的な謎のシーン、女性クラブ歌手の歌など、リンチ映画を思わせるシーン数多し。綺麗なんだけど気持ち悪い”キモ美しい”という言葉が頭に浮かんだ。

ミュージカルの歌と音楽はなかなか良くて乗れるし、人魚の姉妹もまあまあ可愛いのだが、話運びはかなり雑。展開も唐突だし、説明も少ないため理解しにくいところも多い。でも基本的なストーリーは『人魚姫』なんですよね、「人魚が人間に恋をし、足を手に入れる代わりに声を失う」という誰もが知っているストーリーなので所々のシーンが意味不明でも大筋は分るようになっています。

ストーリーは『人魚姫』とはいってもディティールは悪趣味極まりなく、決して一般的な内容ではないです。ハッキリ言って超変な映画だった。おススメはしない!!