ミク

ゆれる人魚のミクのレビュー・感想・評価

ゆれる人魚(2015年製作の映画)
4.0
若さと美しさの自信は眩しくて煌めくナイトクラブのライトと原色の衣装。とは相反して異様にデカい尾びれのグロさ生臭さが青春期の陰陽を表してるかのようで心がゾワゾワ。初恋で好きな男性ができてセックスしたいと願うことは自然であって快楽を得られると信じてしまったばっかりに、自分のアイデンティティである下半身にメスを入れてしまう。相手に認めてもらおうと自分を物理的に傷つけてしまう代償は気づいてからでは遅すぎる。安易に性器を変える手術はしていけないヘドウィグと同じ痛烈なメッセージ。現代的なコリオグラファーと80年代を彷彿させるポップでどこか陰鬱な音楽がとても好み。
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