賽の河原

ゆれる人魚の賽の河原のレビュー・感想・評価

ゆれる人魚(2015年製作の映画)
3.9
「半魚人映画」としては「シェイプ・オブ・ウオーター」よりも「恋」とか「愛」を描けていて面白いと思いましたし、「ミュージカル映画」としては「グレイテスト・ショーマン」よりも音楽と撮り方も好みでしたね。
っていうかこれは結構面白かったですよ!「怖い絵展」でセイレーンを扱った絵画を結構見てたんですけど、まさにこの映画は『オデュッセイア』のセイレーン的な船乗りを歌で誘惑する禍々しい美しさと、それこそアンデルセンの『人魚姫』的な悲恋のお話を意識して掛けあわせてるのが、面白いですし知的ですよ。
そういう話に説得力を持たせる人魚2人の美しさ、まあ要は脱ぎっぷりですけどw もちょっとグロさもあるような表現もね、「これ見よがしなエログロ」では全くなくて、お話とかテーマに対して必然なんですよね。
しかもそれだけでは全然なくて、ミュージカル映画的な音楽シーンは特に前半のものは本当に曲も映像も観てて気持ちいいですし、ホラー映画としてはありがちと言えばありがちですけども、思春期のメタファーとしても機能する人魚とかね。映像も光の当て方とかかなり気を遣ってると思いますし、映画館で観る分にはかなり良かったですね。