「人魚姫」をベースとしたポーランドのちょいグロ幻想エロチカミュージカル。
東欧らしいデカダンな雰囲気が東欧好きとしてはなかなかグッとくる。少し宇野亜喜良っぽいタイトルシークエンスのアニメーションなど。
曲もとても東欧っぽいポップスで、そのけばけばしさチープさが怪しいストリップバーの舞台にマッチしてて、これまたなかなかグッとくる。
そのへんグッとは来るんだけど、色々と微妙なところは多くて、毎度歌パートから通常パートに戻る時にブツ切りになるのとか、狙ってるのかもしれないけどちょっと編集雑すぎない?とか、主人公の人魚姉妹はいいけど残りのキャラクターが今いち魅力に欠けてて、特にあの思わせぶりなパンクなお兄さんはわりと料理しがいのある感じだったのに消化不良なままだったなあとか。
でもラストで到達する悲劇的な葛藤と決断はとても美しく仕上がっていた。ここは観る価値あった。