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ゆれる人魚のminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

ゆれる人魚(2015年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

丘に上がった人魚の姉妹は、ストリップクラブでダンサーとして働き始める。水槽で人魚に変身する出しものも好評で、順調に人気を得ていく2人だが、妹がバックバンドのメンバーに恋をしたことから、姉妹の中はぎくしゃくしてしまい…という話。
ポーランド映画。

アンデルセンの人魚姫をモチーフにしているが、メルヘンや感動とは程遠く、どちらかと言うとグロい作品。ファンタジーホラーと銘打たれている。全編の8割くらいがミュージカル調なのに歌のクオリティが微妙。下手な歌というよりは曲に統一性がなくてパンクがメイン。女性監督独特の少女の成長や性への目覚めへの細やかな表現やメタファーは刺激的ではあるものの、色々なジャンルの要素をごちゃ混ぜにした印象で、しかもどの要素も中途半端。

人魚たちの造形がかなり個性的で不気味。変身すると下半身の尾ひれ部分が2メートルくらいになるし、魚としての特徴をかなり残しているためリアルすぎて怖い。何より人間を食べる描写があるので、食事中に鑑賞するのはキツイ。あと、妹が人間になるために、下半身の尾ひれをヒトの足と入れ替える手術が行われるのだが、これが相当気色悪い。あと、手術の縫合が雑(^^)

人魚姫モチーフなのに足の代わりに声は失わないから、そこら辺は無視なのかなあ?と思っていたら、終盤唐突に人魚姫の設定が出てくるので違和感があった。
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